24-04-05

今更なんですけどポケミクを全部聞きました。

『きみとそらをとぶ』で泣きそうになってたけど、僕はミズゴロウに進化して欲しかった。

現状を変えないというのは逃げでしかなくて、子供すぎる。幼児が最初幼稚園に行きたがらないとか、慣れたら逆に帰りたがらないとか、よく聞く話だと思う。実際、僕も含めて環境の変化を嫌う人は多いけど、そういう変化を受け入れていくのが成長、つまりポケモンでいう進化にあたる。成長はいつでも不可逆で、一度それを受け入れたらもう二度とペリッパーと空を飛べなくなるけど、その分他にできるようになることもある。その決断をミズゴロウにして欲しかったし、むしろ、その変化が不可逆であるからこそ、”宝物”と歌われてた”ペリッパーと空を飛ぶこと”がミズゴロウの中でより尊いものになると思う。

これに限らず、エモさっていうのは多くの場合で不可逆性を持ってると思う。昔のもの、古いものは時間の経過という不可逆性、アルコールやタバコは体を蝕む不可逆性を持ってる。というか、簡単に手に入るものに感情が動かされるわけは無くて、もう手に入らないっていう不可逆を理解してしまうからこそ感動するんだと思います。

既存の創作物に「こうであって欲しかった」と言うことほど不健全なことは無いのですが、ミズゴロウが進化を決断してそれでもペリッパーとは形を変えて仲良し、という話の方が綺麗だと思うし、僕は感動したと思うし、あの曲はYouTube kidsの動画だったのですが、子供に聞かせるべき内容になると思うんですよね。